【ぴよはしさんの温泉講座①】~温泉の定義って?~
つまぴよ「ねえねえ、ぴよはしさん」
ぴよはし「なんでしょう」
つまぴよ「よくホテルや健康ランドで"温泉"って書いてある所と書いてない所があるけど、この違いってなに?」
ぴよはし「それはいい質問だね。そもそも"温泉"は、ただ温かいお湯が湧いてるってだけじゃないんだよ」
つまぴよ「どういうこと?」
ぴよはし「"温泉法"という法律があってね。その法律で温泉の定義は決まっているんだ」
つまぴよ「温泉の定義?」
ぴよはし「"地中から湧出する温水・鉱水・および水蒸気・その他のガスで規定の温度や成分を有するもの"と温泉法にはあるね」
※詳細は環境省のHP参照(もしくは、Wikipediaでも大まかな説明が読めます)
つまぴよ「難しくてよくわかんない……」
ぴよはし「じゃあ、ざっくり説明するよ」
つまぴよ「お願いします!」
ぴよはし「地中から湧き出した時の地下水の温度が25度以上なら、全部温泉なんだよ」
つまぴよ「マジで!? さっきの温泉法の説明は一体……」
ぴよはし「だから、極端な話、成分が全く含まれていない水でも温度さえ高ければ"温泉"って言えちゃうんだよね~」
つまぴよ「そうなんだ!」
ぴよはし「あとはもちろん、食塩だったり炭酸だったりが規定の量以上含まれていたら、冷たい水でも"温泉"って名乗っていいんだよ」
つまぴよ「へー、じゃあ"温泉"って名乗っている施設は、全部温泉が湧き出ているの?」
ぴよはし「それがそうとも限らないんだ」
つまぴよ「え?だってさっきの例以外は"温泉"じゃないんでしょ?」
ぴよはし「たとえば、温泉を遠くからタンクローリーで運んできている施設もあるんだ。そういう所は、すぐそばで湧き出ていないよね」
つまぴよ「タンクローリー……なんだか温泉の成分が薄くなってそう」
ぴよはし「そうだね、お湯の鮮度が良くない所も中にはあるよね」
つまぴよ「だったら、これからは源泉を持っている施設だけに行こう!」
ぴよはし「それはちょっと極端かもしれないよ。確かに源泉があればお湯は新鮮かもしれない。でも、施設によっては源泉に加水をしていたり、循環していたり、塩素を大量に投入していることもあるんだ。源泉がある=良い温泉とは一概に言えないから難しいね」
つまぴよ「そんな~」
ぴよはし「あと、タンクローリーの温泉が全部悪いとも言いきれないよ。一日に何度もタンクローリーを往復させて、鮮度のいいお湯を保持している施設もあるんだ。ぴよはしも、過去にお湯の鮮度がすばらしいタンクローリーの温泉施設に出会ったことがあってね。その話はいずれ温泉レポで……」
つまぴよ「つまり、良い温泉かどうかは実際に行ってみないとわからないってことかな」
ぴよはし「そういうこと!あと、温泉は一部の浴槽だけで、他の浴槽は循環させた温泉だったり普通のお湯を使っている施設もあるから注意が必要だよ。施設の説明はよく読もうね」
つまぴよ「温泉は奥が深いなぁ」
【②へ続く】