【ぴよはしさんの温泉講座②】~温泉の泉質って?~
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つまぴよ「ねえねえ、ぴよはしさん」
ぴよはし「なんでしょう」
つまぴよ「よく温泉施設で"美肌の湯"や"傷の湯"みたいなキャッチコピーがあるけど、これってなに?」
ぴよはし「それはね、温泉の個性をあらわしたものなんだ」
つまぴよ「温泉の個性?」
ぴよはし「温泉は"泉質"によって、性質や効果が違うんだよ」
つまぴよ「"泉質"ってなに?」
ぴよはし「泉質っていうのはね、"温泉に含まれている成分の種類と含有量によって決められた分類"のことなんだ」
つまぴよ「温泉の血液型ってこと?」
ぴよはし「まぁそんな感じかな。ただ、血液型は4種類だけど、泉質は9種類に分けられるんだよ」
つまぴよ「多い!」
ぴよはし「それだけ温泉の個性は複雑ということだね」
つまぴよ「泉質は、どんな種類があるの?」
ぴよはし「9種類の内訳はこれです!」
つまぴよ「漢字が多い!」
ぴよはし「無理に覚えなくても、"温泉分析書"に書いてあるから見てみるといいよ。温泉には必ず分析表が掲示されているはずだからね」
つまぴよ「へー、温泉は必ずこの9種類に分類されてるの?」
ぴよはし「(…実は、成分が薄い場合に泉質を名のれない温泉もあるけど)基本的にこの9種類だと思っていていいよ」
つまぴよ「じゃあ美肌になりたくて温泉に行っても、泉質が違ったら効果がないの?」
ぴよはし「全く効果がないとは言えないかな~。美肌の湯じゃなくても、美肌に効く成分が多少は含まれていることもあるしね。そもそも、泉質は一つの温泉に一つだけじゃない場合もあるんだよ」
つまぴよ「そうなの!?」
ぴよはし「さっき言った温泉分析表を見てみると、二つ以上の泉質が書いてある温泉もあるんだよ。温泉に含まれている成分が、複数の泉質の規定値を満たしている時だね」
つまぴよ「その場合、個性のぶつかりあいにならないの?」
ぴよはし「…多少はあるかもしれないけれど、例えば酸性とアルカリ性といった真逆の成分が重なることはないから大丈夫だと思うよ(答えにくい質問だな…)」
つまぴよ「なら、たくさんの泉質をもった温泉に行った方がお得だね!」
ぴよはし「家庭用の入浴剤でも色んな成分が入ってるから、そうかもしれないね。ただ、そんな都合のよい温泉はなかなかないと思うよ(笑)」
つまぴよ「泉質全9種類をコンプリートした温泉に入りたいな~」
ぴよはし「そんな温泉はない!」
【③へ続く】