【ぴよはしさんの温泉講座③】~温泉分析書って?その1~
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つまぴよ「ねえねえ、ぴよはしさん」
ぴよはし「なんでしょう」
つまぴよ「前回言ってた"温泉分析書"って、なに?」
ぴよはし「それはね、温泉に含まれた成分を書いた表のことだよ。温泉のプロフィールみたいなものだね」
つまぴよ「へー」
ぴよはし「温泉施設には必ず掲示しないといけないって、温泉法で決まっているんだ」
つまぴよ「ちなみに、どこに掲示してあるの?」
ぴよはし「掲示場所は決まってません。施設内ならどこに掲示してもいいんだよ」
つまぴよ「え?じゃあ、人通りのない階段の片隅でもいいの?」
ぴよはし「ダメではない(苦笑)。でも、せっかくのプロフィールだから、なるべく皆の目に触れる所がいいと思うよ」
つまぴよ「入口とかかな?」
ぴよはし「あとは脱衣所にあることが多いね」
つまぴよ「温泉のプロフィールには、どんなことが書かれているの?」
ぴよはし「えーと、泉質名や源泉温度、湯量やpH、効能なんかが載ってるよ。温泉に含まれている具体的な成分の数値が全部載ってるんだ!」
つまぴよ「なんだか、健康診断でもらう健診結果みたいだな~。これがあれば、どんな温泉か一目でわかっちゃうんだね!」
ぴよはし「そうそう。だから、温泉に行ったら温泉分析書は要チェックです!」
つまぴよ「ちなみに、どの項目をチェックすればいいのかな?」
ぴよはし「まずは、前回教えた"泉質名"だね。食塩泉とか炭酸泉とか、ざっくりとした温泉のイメージがつかめるよ!」
つまぴよ「まずは温泉の個性を知るんだね!」
ぴよはし「次は、ぴよはしなら"源泉温度"かな。一概には言えないけど、熱い温泉の方が成分が濃いことが多いんだ」
つまぴよ「温泉の血の濃さを知るんだね!貧血はダメ!」
ぴよはし「…そうだね。次は、"pH"かな。pHの高いアルカリ性の温泉は、美肌の湯と呼ばれることがあるんだ」
つまぴよ「pH(ペーハー)って理科で習ったよ!低ければ酸性、高ければアルカリ性だったよね」
ぴよはし「その通り!pHの低い酸性の温泉は殺菌作用が高いから、皮膚病とかに効くんだよ。例えば水虫とかも治ったりするよ」
つまぴよ「すごい殺菌作用!でも酸性の温泉って、入って大丈夫なの?なんだか肌が溶けそうな気がするんだけど…」
ぴよはし「肌が溶けるほど強い酸性の温泉はさすがにありません!」
つまぴよ「じゃあぴよはしさんが水虫になったら、酸性の温泉に通おうね!」
ぴよはし「……」
【④へ続く】